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損益通算とは

2020年11月30日

投資

色々あった2020年もそろそろ終わりを迎えるこの時期、多くの投資家は税金面も考慮して、“損益通算を意識した取引を行う方も増えてきています。

今年になって株取引を始めたという方も多いと思うので、今回は“損益通算”について簡単に説明したいと思います。

 

損益通算ですが、一言でいえば「株式取引等において、利益と損失を相殺すること」です。
株式取引で利益(譲渡益や配当など)を得ると税金がかかりますが、損失と相殺することで税金の負担を抑えることができます。

例えば、今年の取引において、A証券で100万円の売却益を出し、税金を20万円(簡略化のため税率20%で計算)支払っていたとします。
一方でB証券では▲50万円の売却損が出てしまっていた場合、こちらの税金は0円となります。
“損益通算”により、今年の取引における最終的な売却益は50万円で、税金負担は10万円(50万円×20%)となることで、結果的に10万円分の税金負担が少なくなります(20万円-10万円)。このケースでは確定申告が必要となりますが、つまりは、損益通算により10万円が還付されることになります。大きいですよね。

ご自身の今年の取引や今の保有銘柄を確認していくなかで、損益通算するのが好ましいケースもあるかもしれません。
ぜひ各窓口、担当者にご相談してみてください。

 

【その他注意点】
・NISAは非課税口座につき、NISA口座内の損失は損益通算の対象外となります。

・税金に関する詳細事項については、ご担当の税理士にご確認ください。

・記載した内容は令和2年時点の税制に基づく内容であり、今後、税制変更が行われる場合がありますのでご注意ください。